第38投稿目~文字~
今からもう三年近く前になるであろうか。
自分の書く文字を、本気で変えたいと思った。
『真っ直ぐとした線が書きたかった…』
それ以前にも『字が上手くなりたい』と思ったことは有り、
所謂、通信添削にて練習はしていた。
しかし、一向に上手くならない。
やがて、ある時、返ってきた提出物を見て愕然とした。
ありとあらゆる縦線が赤ペンにて修正されている。
『駄目だ』と思った。
『今のまま通信添削を続けていても結果に繋がらない』と、そう思った。
でも、どうすればよいか解らなかった。
ずっと、頭の中に引っかかっていた。
ある日、書店にて『文字の上手くなる本』なるものを手にしてみた。
それまでも自分に適した本を探したことはあったが見当たらず、
しかし、その日ばかりは『これだ!』と思った。
その日からくる日もくる日も書き続けた。
縦線、横線、波線etc…ほぼ20種類の線をひたすら書き続けた。
『真っ直ぐな線が書きたい』
ただ、それだけを思い、一心に書き続けた。
やがて、脳が従来の字と新しい字の混在に混乱しているのが解った。 目前に見える字の壊れ方の有り様に、 考えてみれば、一度出来上がったものを崩して、再構築するのだから、 それでも辞めようとは思わなかった。 ただ、確信があるから『辛くない』という訳ではなかった。 けれども、自分では、やり切る自信があったから、 そうして、ノートまるまる一冊、字の練習に潰した。 最近、ようやく自分の書きたい字が書ける様になってきました。
『ゼロではなくマイナスになるんだ』と妙に納得している自分がいた。
当然といえば当然のことなのかもしれない。
何故だか自分でも説明がつかないが、結果が出る確信があった。
『字を書く』という行為は、まず、一文字も書かない日はあり得なく、
ルーティンワークとして、毎日字を書く以上、その字を毎日自分で見るから、
辛くない訳がなかった。
リスクをリスクとも思わなかったのかもしれない。
それだけ『字を変える』ということは大変でした。
でも、自分に返ってきたものは非常に大きかったと思っています。
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